今回の記事では、投資の基本中の基本で最低限のことをシンプルに解説していこうと思います。
絶対に忘れてはいけない、今後投資をしていくにあたり、目先の利益や誘惑に惑わされないようにするため、投資で悩んだ時は一度初心に戻り、基本に戻って考えて下さい。
それでは宜しくお願い致します
コア・サテライト戦略
コア・サテライト戦略とは、運用資産をコア(中核)となる「守りの資産」と、サテライト(衛星)となる「攻めの資産」で分けるというものです。
投資を楽しみながらやる
例えば、コアとなる「守りの資産」は老後生活に備えた絶対に失敗できないものなので「バンガード・S&P500ETF(VOO)」や「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF (VTI)」などのインデックスファンドに積立投資をするのが比較的に良い方法です。
その一方で、サテライトとなる「攻めの資産」は市場平均を上回ることを目指し、個別株や仮想通貨に投資をして楽しみながら運用してみるのも長く続けられるのではないかなと思います。ただこの時注意しておきたいことが、今「流行っているから」とか「勧められたから」といった理由だけで投資をするのは絶対にやめて下さい。必ずあなた自身が調べ、しっかり理解した上で投資をする対象を選ぶようにしましょう。
また、ポートフォリオの割合ですが、コアが70%〜80%、サテライトは20%〜30%くらいが丁度いいと思います。
長期・積立・分散
投資の基本です!
トマピケティは「資本主義社会は格差が拡大するようにデザインされている」として「r>g」という一つの不等式でそれを証明しています。
r=資本家の資産の伸び率
g=労働者の賃金の伸び率
で、時間とともに資本家と労働者の格差は拡大してしまうことです。
そんな社会に取り残されないようにするため、まずはあなたも資本家になること、資本家になるための基本を学ぶことがとても重要です。
これから僕と一緒に勉強していきましょう!
複利の法則
複利の法則とは「得た利益や配当を再投資することで、指数関数的に資産が増えていく仕組みのこと」を言います。
もっと分かりやすく説明すると、投資によって得た利益を、使わずにそのまま次の年の投資資金として回していくことで、元金がどんどん大きくなっていくという仕組みが「複利の力」になります。
例えば年利5%で毎月100万円を積み立てた場合
1年後 | 2年後 | 3年後 | 4年後 | |
単利 | 105万円 | 210万円 | 315万円 | 420万円 |
複利 | 105万円 | 215.25万円 | 325.7625万円 | 約436.288万円 |
投資の神様「ウォーレンバフェット」
ウォーレンバフェットが世界一の投資家になった要因は、世界一大きなリターンをあげたわけではなく、世界一長い運用期間にあります。平凡的なリターンでも長い期間運用するすることで複利の力が働き、奇跡的な純資産額の増加に繋がっています。
26歳から56歳までの年平均リターンは+35.9%、56歳以降の年平均リターンは+13.1%でした。
26歳から56歳までの30年間の驚異的リターンで築きあげてきた資産額が、現在の純資産額に占める割合はたったの1.3%にしかすぎなかったんです。つまり、奇跡的な純資産額は「平凡なリターン」と「時間」によって生み出されたと言うことです。
ウォーレンバフェットは優れた投資家ですが成功した最大の要因は、他人よりも長期にわたって投資をし続けて、複利の法則を最大限活かしたことにあります。
ドルコスト平均法
ドルコスト平均法とは、定期的に一定金額の積立投資をすることで、買付のタイミングを分散させて、購入単価の平準化を狙った投資手法のことです。
こうすることで安い時には沢山買って、高い時には少なく買うことができます。
ここで注意するのは「一定量」ではなく「一定額」ということ
ドルコスト平均法で最も重要なポイントはいかなる景気局面でおいても「ドルコスト平均法」を継続することです。
例えば、「暴落が訪れそうだ」とか「弱気相場が訪れそうだ」と考え積立投資を途中でやめてしまい「景気が上がりそうになったら購入しよう」「株が上がり始めたら購入しよう」と考えている人は少なくありません。ですが実際に暴落や弱気相場が訪れることは誰にも分からないですし、安値で買い戻せるかどうかもわかりません。そしてそれは大きな機会損失に繋がってしまいます。ですので、タイミングを見計らったりせずに「ドルコスト平均法」で機械的に積立投資をすることは理に適っていると言えます。
個別株の分散投資
個別株に投資をする時は十分な分散を心がける必要があります。
例えば10銘柄保有していても同じ大型グロース株ばかりに偏っていて、たとえ銘柄数を増やしたとしても十分な分散投資の効果を得られない場合も少なくありません。
セクターの分散
そもそも景気には「回復」「好況」「後退」「不況」の4つの景気局面があり、各局面で強いセクター弱いセクターがあるのでそういった視点で分散投資をすることもとても重要になってきます。
9つのセグメント
株式にはバリュー株グロース株ブレンド株があり、そしてそれを大型、中型、小型というように分けると9つのセグメントに分ける事ができます。
バリュー株 | ブレンド株 | グロース株 | |
大型 | |||
中型 | |||
小型 |
この9つのセグメントにも注意し、一つのセグメントに偏ってしまうなんてこともできる限り避けることを心がけましょう。
まとめ
今回の記事では、投資の3原則である「長期・積立・分散」を中心に解説してきました。
お金持ちになる方法として、大きなリターンを得ることが最も正しいように思えますが、ウォーレンバフェットの投資成績を見てわかる通り、必ずしも巨額のリターンを得ることではありません。それはなぜかというと、巨額のリターンは大抵の場合何度も繰り返し達成できるものではなくて、一度限りのものが多いからです。
いい投資というのは、まずまずのリターンを何度も繰り返し得られることで、その時はじめて複利が最大の力を発揮します。
ここまで解説してきた分散投資が難しいな、すごく面倒だなと思うなら「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」など、これを買うだけで幅広い銘柄に一気に投資をする事ができるインデックスファンドに投資をするのがいいと思います。
例えば、ポートフォリオのコア(80%)をVTIにして、サテライトとして好みの銘柄に分散投資をしてみてもいいかもしれません。
そしてアセットアロケーションの全てを米国株にするということもおすすめしません。これは過去に金や原油などのコモディティが米国株のリターンを上まわった時期もあるからです。
そこで1例として、アセットアロケーションの60%をVTIなどのインデックスファンドで積立投資をしつつ、25%を趣味の投資で楽しみ、残りの15%は金や原油などのコモディティ、残り5%をビットコインに投資をすることで幅広い分散投資をすることができます。
これはあくまで一例なので、この記事で解説してきたことを参考に、あなたの好みやリスク許容度の範囲内で分散投資をしてみて下さい。
最後まで読んでくれてありがとうございます
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